ヘビイチゴ(実)
コンクリートのすき間に這っているヘビ
イチゴに真っ赤な実が連なって熟しています。
土のある地面は他にいくらでもあるのにこの
ヘビイチゴは、なぜ、よりによってこんな狭い
すき間に芽を出してしまったのでしょう。
春、ヘビイチゴは黄色い小さな花をたくさん
咲かせていました。野原の至る所でパッチリと
開いた梅の花に似た形の花を。
しばらくすると花は目立たなくなり、2ヵ月
ほどすると真っ赤な実がついて再び私たちの
目に留まるようになりました。
ヘビイチゴは、毒があるというウワサでしたが
本当は毒はなく食べられるそうです。ただ、
食べてもスカスカした食感で美味しくはない
ようです。私たちが普段、食べている食用の
イチゴは、オランダイチゴと呼ばれているもの
です。今では真冬が最盛期のようになっていま
すが、本来は今ごろが旬の果実です。
昔、社会科の授業で久能山は石垣イチゴの栽培
が盛んだと学びました。日中、石に太陽熱が、
蓄熱することを利用した栽培法です。もしかし
たら、これを考えた人はヘビイチゴが石垣に
生えてよく実ったのを私のように偶然見たので
は?なんて一文の得にもならないことをツラ
ツラと想い巡らしたりしています。