ナデシコ(花)
毎年ナデシコの花が見られる近所の空き地に
行ってみました。
時期が良かったのか、思いのほかたくさんの
花が咲いていてびっくりしました。
ナデシコは、茎も葉も細く、花びらも細かい
切れ目が入っているので弱々しい印象を受け
ますが、かなり丈夫な植物です。風雨に打た
れて倒れても倒れた状態のまま咲き続けてい
ます。
大和撫子という言葉から日本の花のように思
っていましたが、ヨーロッパの方にも自生して
いるようで、後にこれが改良されてカーネー
ションになったそうです。ボリューム感満点の
カーネーションの花と親戚と言われてもちょっ
とピンとこないかもしれませんが、花びらを
一枚一枚よく見れば両者が仲間であることがわ
かると思います。
ナデシコは、古くは常夏(とこなつ)と呼ばれて
いたこともあります。これは花期が夏から秋に
渡ることにちなむそうですが、これも夏の暑さ
に負けずに咲き続ける生命力の強さからついた
呼び名です。
可憐と強靭を両立するのはかなり難しいことで
はないでしょうか?雨にも風にも負けずに咲い
ているナデシコは勇気をくれる花です。