ヤマハギ(花)
ハギという場合、普通はヤマハギを指すよう
ですが、この花は環境によって個体差が大きく
私には非常に見分けが難しい花です。
花の形は典型的なマメ科植物共通の蝶形をして
いますが、大小様々で花の色も濃い赤紫から
ほとんど白に近いピンクまで生育している環境
によって違う種類かと思うほどバラエティに富
んでいます。
都会に住んでいた頃は、ハギといえばお寺や
神社で見かける花で、ごくたまに民家の立派な
庭で見るだけでした。盛りになるとかなりボリ
ュームが出るので狭い敷地ではなかなかこの花
の良さを生かせないのかもしれません。ここに
引越してきてからは、これからの時期、散歩に
出ればちょっとしたスペースでよく見かける花
です。植えてあるのではなくハギが、自分の
意志で勝手に生えてきたといった印象を強く感
じるほどあちこちで見かけます。
私が、この地へ来たのは、全く自分の意志では
なく、親達の老化というやむにやまれぬ事情で
すが、思いがけず好きな植物を身近に感じられ
る生活に恵まれています。いつか、ここを離れ
る時まで、与えられた環境を楽しもう!と最近
は思うようにしています。