オオバクサフジ(花)
久しぶりに晴れて両親の体調もまあまあだった
ので3人で少し遠出の散歩に出ました。
8月に来た時は、まだ周囲の田んぼに稲穂が
揺れている風景でしたが、今はすっかり刈り取
りが終わって広い空の下、空っぽの田んぼが
清々しく広がる風景です。
6月頃は、点在する池からウシガエルの鳴き声
が聞こえてきたのですが、今はそれも聞こえま
せん。
父が、小学生の男の子のように杖を振り回して
あっちこっちの草むらを突いているのをあきれ
て見ていると、そのうち草に隠れていた溝に落
っこちて自力で立てなくなり、だから言わんこ
っちゃないと慌てて助け起こします。ケガがな
く、安心して池の側に寄るともういなくなった
と思ったウシガエルがドボン、ドボンと次々と
池に逃げ込んでいきます。
歩くには丁度良い天気でしたが、前半張り切り
過ぎた父は、帰り道はへばり気味で時々立ち止
まって待っていると草むらの中にマメ科の見慣
れない花を見つけて写真に撮りました。
家に帰って調べるとどうやらオオバクサフジと
いう植物のようです。日当たりの良い野原の端
で生き生きと咲いている花はもうすぐ来る厳し
い季節を一瞬忘れさせるような美しさでした。