ノイバラ(実)
朝、冷え込んだ日は昼間はポカポカ陽気に
なります。
紅葉にはまだ早い雑木林ではノイバラの実が
赤く目立っています。もう少しするともっと
赤味を増しますが、その頃になると鳥にだいぶ
食べられてしまいます。鳥は命をつなぐため、
私は眺めて楽しむだけですからもちろん、鳥に
ゆずります。
ノイバラは、花屋さんで花材としても売られて
います。これからの時期、クリスマスの飾りと
して重宝するようで1枝700円くらいです。
私にとっては野山で見かけるありふれたもので
すが、街ではお金を出して手に入れるものなの
ですね。物の価値は、存在する場所で大きく変
わります。
バラの苗を栽培している農家では、ノイバラを
園芸品種のバラの台木にするために種から育て
ている所もあるようです。園芸品種のバラは、
病気や害虫に弱いので丈夫なノイバラを土台に
して上の方に接ぎ木しているのです。
鳥たちに食べられたノイバラの実はどこかで
来春、芽吹くことでしょう。赤い実は、絶え間
なく続く命の象徴のように見えました。