淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

ノコンギク(花)

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ノコンギクは、今の時期、ちょっとした草むら

に必ずと言ってよいほど見かける野菊の1つ

です。紫の色も薄いものから濃いものまで色々

花の大きさも小さいものから大きいものまで

様々です。

子供の頃は、菊なんて地味でつまらないなぁと

思っていましたが、今では気分を静める香りも

いつもどこかに必ず群れている姿もホッとする

と思っています。

風がすっかり冷たくなり上着なしでは歩けなく

なりました。晴れていると思ってもたちまち黒

い雲に覆われて天気は不安定です。西の空には

絶えずドンヨリした雲が横たわって日本海側は

荒れているのだな、と想像出来ます。

伊藤左千夫の「野菊の墓」の野菊はノコンギク

のことではないか、といわれているそうです。

「民さんは野菊のような人だ」と言われた民さ

んの足元にも及ばない私は、いつも悶々とした

心を抱えて過ごしています。やっと見つけた小

さな楽しみも次々と禁じられ、小さな世界に閉

じ込められています。

あとどのくらいここに居ればよいのか知ってい

るのは神様とノコンギクだけかもしれません。