イソギク(花)
イソギクを初めて見たのは海の近くに住む
友人を訪ねた帰り道でした。
結婚して海のすぐ側のマンションに住むように
なった友人はしばらく子供が生まれなかった
ためよく遊びにおいで、と誘ってくれ私も甘え
てホイホイと訪ねていました。
太平洋側の海は、12月でも天気さえ良ければ
太陽が燦々と当たり、明るく気持ちの良い場所
で他愛のないことをしゃべりながら過ごす時間
は、心からリラックス出来る時間でした。
12月の初め、やはりその友人を訪ねて夕方に
なってバス停まで送ってもらう道すがら、
フッと個人のお宅の庭先を見ると黄色いミモ
ザの花のような形の花に目がとまりました。
友人に花の名前を尋ねるとイソギクだと教え
てくれました。イソギクは、元々は海岸に自生
しているキクだそうですが、今は園芸店などで
も売られているそうです。屋外で育つ花が乏し
くなるこの季節は、明るい黄色の花と葉の周囲
に白い縁取りが入るため人気が出ているようで
す。
遠い昔、海の近くで出会ったイソギクにこんな
山間部で出会うとは思っていませんでしたが、
懐かしい友達に再会したような気持ちになった
散歩帰りでした。