ツバキ(花)
消えたと思ったらまた夜の間に雪が降りま
した。
ユキツバキではないけれどご近所さんの桃色
のツバキは雪に埋もれて咲いています。
薄っすらと積もった雪で車も玄関も真っ白に
なっています。起きた時は止んでいたので
太陽が昇るにつれて道路の雪はすぐ溶けてくれ
てホッとします。
家じゅうのストーブを点けてもなかなか温まら
ない寒さに雪国の人々のハンディキャップを
しみじみと考えます。
兎に角、温まるための燃料を春から秋の間に
蓄えなければなりません。辛い仕事でもそのた
めのお金を得るためにジッと我慢です。冬にな
れば天気予報に気を配り、明日雪が降らないか
いつも気にしています。降ったら降ったで、た
だでさえ寒くて布団から出たくないのにいつも
より早起きして出かける前に雪かきをしなけれ
ばなりません。ああ!なんてたくさんの「ねば
ならない」があるのだろう。
雪国の人々は粘り強いとよくい言われます。
でも我慢にもほどがあるのでは?
生まれた時からたくさんのハンディキャップを
背負った北国の人々が私はツバキの花のように
愛おしい。