淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

アオキ(実)

f:id:tantan_10:20201231102313j:plain

冬の雑木林の中で青々とした実を光らせて

いるのはアオキの実です。

この時期、雑木林はほとんど生き物の気配も

なく静かで冷たい空気に満ちています。

アオキは、常緑の低木で四季を通じて葉も枝

も緑色なためつけられた名前です。

日陰でも育つため、雑木林の大きな木の足元

やスギ林などで普通に見かけます。

アオキの青い実は、これから春に向けて段々

赤く色付いてきます。青いうちはえぐみや苦

味が強いらしく、鳥たちも食べませんが春が

近くなり赤くなるとヒヨドリくらいの大きさ

のくちばしを持つ鳥たちの食料となります。

艶のある葉と赤い実はもう少し早く熟してい

ればクリスマスの飾りにピッタリだろうなぁ

と思うほどピカピカして美しいです。もっと

も、アオキ自体は日本原産の樹木ですから

クリスマスには関心がないと思いますが。

アオキに限らず木々との出会いは、ちょっと

タイミングがずれただけで花や実が見られた

り、見られなかったりします。その年の季節

の進み具合によっても生長はまちまちです。

何事も結果は、私たちが、忘れた頃にやって

来るということです。