アオキ(実)
冬の雑木林の中で青々とした実を光らせて
いるのはアオキの実です。
この時期、雑木林はほとんど生き物の気配も
なく静かで冷たい空気に満ちています。
アオキは、常緑の低木で四季を通じて葉も枝
も緑色なためつけられた名前です。
日陰でも育つため、雑木林の大きな木の足元
やスギ林などで普通に見かけます。
アオキの青い実は、これから春に向けて段々
赤く色付いてきます。青いうちはえぐみや苦
味が強いらしく、鳥たちも食べませんが春が
近くなり赤くなるとヒヨドリくらいの大きさ
のくちばしを持つ鳥たちの食料となります。
艶のある葉と赤い実はもう少し早く熟してい
ればクリスマスの飾りにピッタリだろうなぁ
と思うほどピカピカして美しいです。もっと
も、アオキ自体は日本原産の樹木ですから
クリスマスには関心がないと思いますが。
アオキに限らず木々との出会いは、ちょっと
タイミングがずれただけで花や実が見られた
り、見られなかったりします。その年の季節
の進み具合によっても生長はまちまちです。
何事も結果は、私たちが、忘れた頃にやって
来るということです。