フキノトウ(花)
そろそろ出てないかなぁ~と思って昨年と同じ
公園のヤナギの木の下を調べてみました。
サッと見渡した限りではまだ出ていない様子で
した。ガッカリしてあきらめかけた頃、萌黄色
の小さな塊に気がつきました。近づいてよく見
ると小さなフキノトウの芽です。やっぱりあっ
た!とニンマリして写真を撮ります。
フキノトウは、小さな花の集まりです。暖かい
日が続くと段々と背丈を伸ばしブーケのような
花の塊もほどけて開き始めます。雌雄異株の植
物ですが、小さい株は雌雄がよく似ています。
どちらも食べることが出来ますが、一番簡単な
調理方法は天ぷらです。ほろ苦い味は春の味。
揚げるとその苦味も薄れて食べ易くなり、あま
り山菜を食べ慣れない人でも美味しく食べられ
ます。花が大きく開いたものは苦味も増し、硬
くなるので食べる場合は小さな蕾のうちが良い
です。
3月初め、フキノトウがたくさん手に入るよう
になると母はバッケ味噌を作ります。さっと湯
がいたフキノトウを細かく刻んで油で炒めて味
噌とみりんなどで味付けしたものです。両親の
生まれ故郷ではフキのことをバッケと呼んでい
るようです。 バッケ味噌は、ご飯にのせて食
べたり、豆腐に塗って食べたりします。
少しほろ苦いバッケ味噌は、春の来たことを告
げる小さなお楽しみです。