今日の空79
今年もあの大地震の日が巡って来ました。
市役所からのメールでは地震の起きた時刻に
サイレンが鳴ると書いてありましたが、その
時間、外にいたのに私には聞こえませんでし
た。 (また壊れている?)
天気は良いけれど風は冬のように冷たく痛い
くらいです。あの時、私はここにいなかった
ので当日の天気がどうだったのか知りません。
地震直後、通じた電話は、その後何日もつなが
らなくなりました。
テレビでは悲惨な映像やニュースがたくさん流
れていますが、家族の実状は全く不明でした。
10日ほどして母から不自由だけどなんとか近
所の人々に助けてもらいながら元気でやってい
ると郵便はがきが届きました。
隣県に住む従兄が、灯油とお米を届けてくれた
のでなんとかなるので心配しないようにとも書
かれていました。
世の中に便利なものがあふれていてもIT弱者
の老人たちは使いこなすことが出来ず、ないの
と同じでした。公衆電話なら使えるという情報
も知らなかったようです。老夫婦が思いついた
のは、昔ながらの郵便はがきという手段だけ。
それも確実に届くかどうかわからないまま精一
杯の無事を知らせて投函されたようです。
大混乱の中、郵便配達制度が止まらず家族と家
族を繋いでくれたことに感謝したことを思い出
しています。