ウメ(花)
庭のウメの木もだいぶ開いた花が多くなって
きました。
花が多くなり、気温が上がってくると甘酸っぱ
い香りも高まってきます。ウメの花とよく比較
されるサクラの花は残念ながら香りが高い品種
は少ないので香りはウメの強みです。
寂しかった枝に開いている花が増え、遠くから
でもウメの花が咲いているとわかるくらいにな
るとウメの木がたくさん植わった梅林は、霞が
かかったように見えます。梅林は、本来はウメ
の実を農作物として出荷するためのウメの畑の
ようなものですが、私にとっては花時だけは鑑
賞用の梅園です。
車に乗っていてよく通る国道の側には多分、昔
は梅林だったと思われるウメの木がかたまって
植わっている場所があります。今は、上を高速
道路が走り、そのために日陰になってしまった
ウメの木々は、他よりいつも花が遅れて咲き出
します。すぐ横をたくさんの車が、ひっきりな
しに通り過ぎて行きますが、ドライバーのうち
何人がこの梅林に目を留めているにかなぁ~と
時々思います。車中には、もちろん香りが漂っ
て来ることもないでしょう。
豊かさとはいったい何を指すのだろう?と思う
のはこんな時です。