オキナグサ(種)
オキナグサの名前の由来は、このような姿に
なって種を実らせるためです。
翁の頭の白髪のようだというわけです。
もう少し種が熟すと細い毛は更にフワフワの
羽毛のようになって最後にはタンポポのよう
に風に吹かれてどこかへ飛んで行ってしまい
ます。そして適した環境に着地すると新しい
場所で芽吹くのです。
日本以外の国にも仲間はあり、最近は西洋オ
キナグサという名前で園芸店で売られていま
す。花の色が日本産のものより明るい紫色や
なかには黄色いものもあります。
私の母が子供の頃は、日当たりの良いあぜ道
や線路脇などで取り放題だったオキナグサは
危惧Ⅱ類になっています。本来なら、人間が
手を加えなくても環境さえ守られていればど
んな植物も生物もあるがままに生きられるは
ずですが、それが許されなくなっています。
環境の重要性が叫ばれて、もうずいぶん長い
月日が経った気がしますが、一向に破壊が止
まらないのはなぜでしょう。
いつまでたっても答えは見つかりません。