ヒメシャラ(花)
「今年も咲かないみたいだね」と家族で話し
ていたヒメシャラの花が梅雨入り直前から次
々と咲き出しました。
この木は、庭の東側にありますが、ある年、
突然勝手に生えてきたそうです。
その頃、私は、まだ別の場所に住んでおり、
久しぶりに両親の家を尋ねると、突然自分の
背丈くらいの木に出会いました。すでに花も
つけるようになっていたヒメシャラは、「あ
れよあれよという間に大きくなっちゃって」
という母の言葉が、物語るようにあっという
間に我が家に居座ったのです。
ヒメシャラは、ナツツバキの仲間ですが、ナ
ツツバキよりはかなり小振りの花です。明る
い緑色の葉とツルツルした赤っぽい木肌が、
特徴的です。花が終わると実がつき、落葉し
た初冬まで枝に残っていることが多いです。
ナツツバキが、沙羅の木と呼ばれるため、そ
れより小さい花ということで姫沙羅と名付け
られたようです。
我が家のヒメシャラは、小鳥に運ばれて来た
種が、この場所を気に入って住み着いたので
しょう。
こんな出来事がたび重なると、やっぱり植物
にも意志があるのだなぁ~と私は思ってしま
うのです。