ウツボグサ(花)
ウツボグサの名前の由来は、武士が弓矢を入
れて背負った靭(うつぼ)という、道具に花
の形が似ていることから名付けられたそうで
す。
シソ科の植物共通の穂の下から順番に花が開
く習性で、花がてっぺんまで咲き終わると茶
色い筒状のドライフラワーになります。その
ため夏枯草(かこそう)という別名も持って
います。
ウツボグサの花の紫色は、独特の色をしてお
り、あまり他の花では見かけない紫色です。
私は、ここに来るまではこの花を見たことが
なかったので母から話を聞き、ドライフラワ
ー状態になった花を見てはあれこれ想像して
いましたが、実物の色は不思議な耀きがあり
想像していた色とは全然違う色でした。
今年も近所の空き地に草刈り隊がやって来ま
した。でも昨年とちょっと違ったのは、ウツ
ボグサが咲いている一帯だけ刈られずに残さ
れていたことです。どういうわけでそうなっ
たのかわかりませんが、2ヶ所ほどの群落が
刈られずに残されました。
刈る人が、この花の美しさに心動かされて刈
り取ってしまうのは忍びないと思ってくれた
のだとしたら嬉しいのですが。