ハギ(花)
散歩をしているとハギの花が、咲いているの
を見かけるようになりました。
まだ暑い日もありますが、暦の上では立秋を
過ぎて秋に入ったのを植物たちは敏感に感じ
取っているようです。
根に根粒菌という、土を肥沃にする菌類を持
っています。そのため、荒地に生えて自前で
肥料分を作りながら周囲の土地も肥やしてい
きます。自生のハギは、何年も同じ場所で成
長して周囲に伸び放題になっていますが、植
物園や寺院などでは落葉するとかなり地際か
ら剪定してしまい、冬はほとんど地上部の姿
はなくなっています。それでも春になると茎
を1m以上伸ばし、秋には枝先に小さな花の
群れを咲かせる旺盛な生命力を発揮します。
以前、偶然萩祭りの開かれいる植物園を訪れ
たことがありましたが、そこには、大きなハ
ギのドームのようなものがいくつも作られて
見事なものでした。
サクラの花が、水面に散り敷いたものを花筏
と呼んだりしますが、ハギの花が雨に打たれ
て地面に散り敷いているのもとても心打たれ
る情景だと思います。