オモダカ(花)
夏の水田で見られるオモダカの花は、私が好
きな花です。
白い小さな花は泡のようで、矢じりのような
特徴的な葉は造形的です。田んぼのイネの足
元に咲いている姿はなんとも涼しげで美しい
なぁと思うのです。
ところが、ここ数年ほとんど見かけなくなっ
てしまい、もうこの辺りでは絶滅したのかな
ぁとガッカリしていました。
先週、たまにしか行かない散歩コースへ出か
けました。細い道はほとんど私道で最後は農
家の庭先で行き止まりになるため入りづらい
雰囲気があるのですが。
鯉の養殖場や田畑があるだけの道ですが、農
家の家の前の田んぼの縁をよく見るとオモダ
カが咲いていました。もしかしたらこの田ん
ぼは、自家用で農薬を使っていないのかもし
れません。白いオモダカの花が点々と確認出
来ました。
の原種に当たる水性植物です。特徴ある葉は
家紋として古くから親しまれています。
夏の田の草取りは過酷な労働とされて水田雑
草を駆除するため、除草剤が撒かれるのが今
では普通です。現在は、お米も余り気味と聞
きます。効率化のために美しい日本の植物が
絶滅していくのは残念なことです。来年もこ
の花に出会うことは出来るかなぁ、と寂しく
思いました。