アオハダ(実)
昨年は、ほとんど見つけることが出来なかっ
たアオハダの実が赤く色付いてきました。
艶のある実は光を受けると独特の光沢があり
緑の葉とのコントラストが、大変美しく感じ
られる木です。
日本全国に自生する木だということですが、
私はこの地に来てから知りました。
最寄りのバス停の周辺は、雑木林になってい
て初秋にバスを待っているとたくさんのアオ
ハダの木に赤い実がついて大変賑やかになり
ます。赤い実がなる樹木は、もう少し秋が深
まってから目立って来るものが多いのですが
アオハダはこの実のお蔭で一足早く一番目立
っている木かもしれません。
アオハダは、名前が示すように幹の樹皮が他
の木よりも緑色がかっています。そして雌雄
異株なため実がなる木とならない木がありま
す。
アオハダの生態を調べていると昨年全く実が
見られなかったのは、昨春は雨が少なかった
ためかもしれないと思い当たりました。アオ
ハダは、乾燥を嫌う樹木だそうで初夏に咲く
大変地味な小さな花は、ほとんど咲かなかっ
たのかもしれません。
今年は、アオハダの花から若い実、鈴なりの
赤い実をじっくり観ることが出来た嬉しい年
です。