ナナカマド(実)
今年の秋は、いつまでも夏のような気温が高
い日が時々見られました。
そのため秋の実りは遅いのかな、と思ってい
たのですが意外と赤い実の類は実りが早くナ
ナカマドももう完熟しています。
ナナカマドは、元々は寒い地域や高山に分布
する落葉高木です。最近は、葉や果実が赤く
色付くため公園や街路樹として人気があるよ
うで、我が家の前の通りもナナカマドの街路
樹です。
私の部屋の窓からも初夏は白い花、秋はたわ
わに実った赤い実が良く見えます。木に近づ
いてしまうと下からは、花も実も小さいので
葉に遮られて見難いのですが、少し離れた2
階の部屋からは丁度良い加減で見えます。
ナナカマドは、大変燃え難く7回カマドにく
べても燃え残るということから名前がついた
といわれています。しかし、実際はナナカマ
ドの炭を作るためには、7日間炭焼き用の窯
に入れておくと良質の炭が作れるという説が
正しいようです。
北国では冬の暖をとることは、切実な問題で
す。夏でも天気の悪い日は、暖房を入れるこ
とがあります。
ナナカマドは、かつては北国の人々の命を支
える神聖な木でもあったのです。