コブシ(実)
2日間降り続いた雨が止んで青空が戻って来
ました。明け方から晴れ始めたため、放射冷
却が強まってこの秋一番の冷え込み。ついこ
の間までの暑いくらいの晴天と大違いです。
郵便局の横にある短いコブシの並木にはまだ
葉がたくさんついていますが、よく見ると赤
い果実が所々に確認出来ます。
春、白い花を咲かせたコブシは半年ほどかけ
て果実を実らせます。最初は緑色だった実は
段々と赤くなり凸凹の袋状の外皮が破れて中
から朱色の種子が出てきます。
コブシの実は、色が赤いのと形がゴロっとし
ているため第一印象は大変グロテスクです。
知らない人が見たらきっと不気味に思うでし
ょう。朱色の種は熟すと糸のようなものをつ
けて空中にぶら下がります。そのため益々印
象は悪くなるのですが、これもコブシの生き
残り戦略の一環です。ぶら下がった種は鳥た
ちの目に留まりやすくなるからです。種は、
他の赤い実に比べると大きいためカラスなど
大型の鳥類の食料となります。
昨秋、鳥の代わりに庭の片隅に種を埋めてみ
ました。種は、今年の春、無事発芽して今も
元気に育っています。