淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

セイタカアワダチソウ(花)

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セイタカアワダチソウの花に近寄って、密集

した花を観察するとキク科の植物だというこ

とがよくわかります。1つ1つの花は小さな

キクの形の花の集合体です。山吹色に近い黄

色はすっかり寂しくなった秋の野山を明るく

彩っています。

セイタカアワダチソウは、花粉症の原因とな

るブタクサと混同され、憎まれてきました。

花粉症の原因になる植物は、風によって花粉

を飛ばし受粉する風媒花のはずなのにセイタ

カアワダチソウは虫媒花にもかかわらず罪を

着せられていたのです。

近所の田んぼの中には、もう何年も使われず

雑草が茂るままになっている休耕田がありま

す。毎年セイタカアワダチソウは、荒れ果て

た田んぼを秋の一時期だけ美しい花畑に変え

ています。花が終わればキク科共通の綿毛を

つけた種を飛ばすため、爆発的繁殖力で一面

の花畑に変えてしまうのです。

ところが、最近この繁殖力に陰りが見えてい

ることが報告されています。増えすぎたセイ

タカアワダチソウが自ら出す毒素で勢いを失

いつつあるというのです。

自然は、環境さえ整えてあれば自分たちで絶

妙なバランスを保っているものです。人間が

余計なことをしないのが、1番大事なことな

のかもしれません。

 

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