ヘクソカズラ(実)
ヘクソカズラの実が、金茶色に変わりまし
た。
どこからともなく運ばれて来て夏は愛らし
い花をつけ、秋が深まるとたくさんの実を
つけるこのツル性の植物は日本中で見られ
ます。特に珍しいわけでもなく、いわゆる
雑草の類ですがリースの材料として通信販
売なども売られているのを見ると、今は何
でも売り物になるのだなぁ~と感心したり
あきれたり。
夏の終わりの若い実は、翡翠のような緑色
だったのが、晩秋になると光沢のある金茶
色に変わって別の美しさとなります。
金茶色は、一見高齢の人に似合う色と思わ
れがちですが、実際は若い人にも不思議な
華やかさを醸し出す色です。明治時代後期
には、令嬢たちの帯揚げの色として流行し
たこともあるそうです。
呼び名はなんとも気の毒なヘクソカズラで
すが、当人?はそんなことを全く気にして
いないようで伸び伸びと生きています。私
もいつもこうありたいものだ、と思うので
す。