ミツバアケビ(花)
昨年秋に立派な実をつけていたアケビが、花
を咲かせ始めました。
写真の奥にある暗赤色の球形のものが雌花で
手前の房状の2つが雄花です。
まだ葉は出始めたばかりで縮んでいますが、
これから日に日に大きくなり、そのうちツル
も伸び始めます。出て来たばかりのツルは柔
らかく少しベタベタした粘着性があり、それ
が周囲の木々にからまることでミツバアケビ
自身の体を支えることになります。また伸び
たばかりのツルは茹でてお浸しのようにして
食べることも出来ます。少しシャキシャキと
した食感で乙な味です。
昨年実った実は、写真を撮った後、母のおや
つとなりました。正真正銘の田舎の子供だっ
た母は、山に生えている食べられる植物に詳
しく、山に来ると普段は緩慢な動きなのに急
に機敏になります。
三つ子の魂百までとはこのことか!といつも
思うのですが、子供の頃に身につけたことは
決して忘れないようです。
今はどんな地方でも少し出掛ければ、食べる
物が手に入りますが、母の子供時代は自分で
育てるか、採取して来なければなりませんで
した。
母を見ていると生きることは、食べることだ
ったのだなぁとつくづく思います。