スイカズラ(花)
今年のスイカズラは大変元気です。
花が咲く前から盛んにツルを伸ばし、お隣の
敷地までドンドンと伸びていました。花芽が
ついたツルを切るのは心苦しいことですが、
仕方なく開花直前にツルを少し切り戻したほ
どです。
この辺りでは5月下旬からスイカズラの花が
咲き始めます。一度咲き始めると次から次へ
と花が開き、咲いたばかりの花は白色ですが
日が経つにつれて黄色く色付いてきます。
花冠の筒状の部分には蜜があり、昔は子供が
好んでその蜜を吸っていたことから吸い葛と
いう名前になったといわれています。もちろ
ん、昆虫たちにも人気のある植物です。
スイカズラには、甘い香りもあります。気温
の低い朝方はほとんど感じることが出来ませ
んが、午後から夕方にかけて気温が上がると
花の周囲では甘い花の香りが漂っています。
花が終わると緑色の実が付き、冬にかけて段
々と黒く熟していきます。
冬でも少し葉を残して越冬するため、スイカ
ズラは半落葉低木とされていますがよく観察
すると季節ごとに葉の形を変化させているこ
とに気付きます。
ありふれた植物に限って、案外見過ごされて
いることって多いのですね。