淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

ミズヒキ(花)

ミズヒキの花を写真に撮るのは、大変難しい

です。

細い茎に沿って点々とつく花はとても小さく

私の古いスマホのカメラではこれまで何度挑

戦しても失敗の連続でした。

花だけクローズアップで写してもこれは何?

という感じになってしまうし、かといって全

体を映してもだだの細く赤い紐のようなもの

が画面に残るだけ、といった結果になってし

まいます。

ミズヒキは、タデ科の植物で薄暗い雑木林の

縁などに生えます。夏から秋にかけて紅白の

花を咲かせることから慶事の時に使う水引に

なぞらえて名付けられました。

茎が糸のように細いため薄暗い場所では本当

に目立たない存在ですが、最盛期になるとた

くさんの赤い小花がついてなかなか美しい光

景を作っています。ひとつの花は、せいぜい

2~3㎜位で上半分が赤く下のガクに当たる

部分が白くなっています。白一色の花が咲く

ギンミズヒキという種類もあるそうですが、

一般的には赤い花のものが日本全国で見るこ

とが出来ます。

都市でも開発から取り残されたような小さな

森や林の木陰で夏の終わりになると赤い小花

を見かけます。草むらから虫の声が聞こえ、

風に揺れるミズヒキの群れを見ていると心が

深い所へ下りていくように感じます。