アレチヌスビトハギ(花)
アレチヌスビトハギは、ヤマハギと良く似た
花を咲かせます。
地に行けば簡単に見つけることが出来るマメ
科の植物です。
ヤマハギなどに比べると小型でほとんどは人
の膝丈くらいしか育ちませんが、手強いのは
その繁殖力です。
可憐な薄紫色の花が終わると萎れた花柄は美
しい灰色がかったブルーに変わり、その後に
特徴的なサヤが出来ます。種は細かいトゲに
覆われており、それが動物や人間の衣類にく
っついて散らばります。秋が深まった頃、不
用心に草地に入り、出て来たら足にたくさん
のアレチヌスビトハギの三角形の種がついて
いた経験をされた方も多いのではないでしょ
うか?種の毛は本当によく出来ていて多くの
人はマジックテープのようだ、と表現してい
ます。
日本には在来種としてヌスビトハギという良
く似た種類の植物があります。アレチヌスビ
トハギと大変よく似ていますが、もっと花が
小さく葉も丸味を帯びています。また、サヤ
に出来る種の数がヌスビトハギは2節、アレ
チヌスビトハギの4、5節と比べるとグッと
少なく半分以下です。
いつも思うことですが、日本という国は全て
においてなんてコンパクト出来ているのでし
ょう。