淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

アレチヌスビトハギ(花)

アレチヌスビトハギは、ヤマハギと良く似た

花を咲かせます。

米原産の帰化植物で公園やちょっとした草

地に行けば簡単に見つけることが出来るマメ

科の植物です。

ヤマハギなどに比べると小型でほとんどは人

の膝丈くらいしか育ちませんが、手強いのは

その繁殖力です。

可憐な薄紫色の花が終わると萎れた花柄は美

しい灰色がかったブルーに変わり、その後に

特徴的なサヤが出来ます。種は細かいトゲに

覆われており、それが動物や人間の衣類にく

っついて散らばります。秋が深まった頃、不

用心に草地に入り、出て来たら足にたくさん

のアレチヌスビトハギの三角形の種がついて

いた経験をされた方も多いのではないでしょ

うか?種の毛は本当によく出来ていて多くの

人はマジックテープのようだ、と表現してい

ます。

日本には在来種としてヌスビトハギという良

く似た種類の植物があります。アレチヌスビ

トハギと大変よく似ていますが、もっと花が

小さく葉も丸味を帯びています。また、サヤ

に出来る種の数がヌスビトハギは2節、アレ

チヌスビトハギの4、5節と比べるとグッと

少なく半分以下です。

いつも思うことですが、日本という国は全て

においてなんてコンパクト出来ているのでし

ょう。