ヒメキンミズヒキ(花)
沢づたいに下って行くと大きめの池がありま
す。この周辺は山と山の間の谷間なため、両
側から木々が生い茂り昼間でもジメジメして
います。道はアスファルトで舗装されていま
すが、狭い1本道なため所々に車寄せのため
に広くなった場所があります。そこは舗装さ
れておらず落ち葉がたまっています。
先日、その場所でヒメキンミズヒキの小さな
黄色い花がたくさん咲いているのを見つけま
した。直径5㎜前後の黄色い花を細い茎に点
々とつけた様子は、薄暗い場所でほとんど背
景に同化しています。でも、よく見ればそこ
かしこに花が咲いているのです。
の多年草です。もう少し大型の花がつくキン
ミズヒキよりもさらの小さく繊細なためヒメ
キンミズヒキと呼ばれています。
花後、小さなトゲのついたパラシュート型の
実をつけ、それが動物の毛にからまって運ば
れることで種が散布される仕組みがこの仲間
の特徴ですが、そういえばこの時期にここを
通ったのは初めてです。
3日ほどして再度、この場所を訪ねるとヒメ
キンミズヒキは跡形もなく切り払われていま
した。あれは白昼夢だったのでしょうか?