ホトトギス(花)
最近は日中はどんなに気温が上がっても朝晩
は、上着なしでは過ごせなくなりました。
ホトトギスと聞くと鳥類の方を思い浮かべる
人も多いかと思いますが、植物にもホトトギ
スと呼ばれるものがあります。花弁に現れる
紫色の斑点が、鳥のホトトギスの模様に似て
いることが由来です。
山で鳥類のホトトギスの声がいつの間にか聞
こえなくなった頃、湿った日陰では植物のホ
トトギスの花が見られるようになります。今
では自生種はほとんど目にすることはありま
せんが、日本列島はホトトギスの種類が多い
ことからこの花は日本が原産ではないか、と
考えられています。
ホトトギスの花色は大きく分けて3種類あり
ます。白地に紫色の斑点、白色、黄色です。
涼しい気候を好む植物ですが、種と根の両方
から増えることの出来る植物のため環境さえ
整えば、育てるのはそれほど難しくはありま
せん。黄色の花の咲く品種は珍しいため入手
が少し難しいですが、白地に紫色の斑点の花
と白色の花の品種は今の時期園芸店で比較的
簡単に手に入ります。
秋の山道でまれに自生のホトトギスを見かけ
ると逞しく生き残って姿に思わずエールを送
ってしまいます。