イヌホオズキ(花)
イヌホオズキは、日当たりの良い場所に生え
るナス科の植物です。
小さな花は単体でいる時は目立たない存在で
すが、数株かたまって茂っている場所では小
さいながらも白い花が賑やかに見えます。
植物の名前にはイヌ○○とつく名前がよく見
多くはイヌの後に続く名前の植物より人間に
とって役に立たないものにつけられる名前で
すがそもそも人間より植物の方が先に地球に
存在していたというのに失礼な話です。
イヌホオズキは花後、緑色の実が生り、その
実は熟すと黒くなります。黒い実は、すりガ
ラスのような光沢のない曇った色をしていま
す。気温が段々下がり、寒さに当たると葉や
茎も黒味を帯びてこの植物が全草に大量のタ
ンニンを含んでいることを証明しています。
何の役にも立たないと思われているイヌホオ
ズキですが、実は全草を乾燥したものをリュ
ウキと呼び解熱や利尿薬として利用する方法
もありました。
今は有毒植物として扱われていますが、かつ
て自然と人間がもっと近い関係だった頃この
花は人間を助けてくれる存在だったのです。