スイカズラ(実)
冬の弱い太陽の光が当たるとスイカズラの実は
黒真珠のように光ります。
真珠というにはあまりにも小さく地味な玉です
が、磨いたわけでもないのに光沢があります。
種をそれなりにつけているスイカズラですが、
繁殖方法は種より根、またはツルから新しい
ツルを伸ばす方が圧倒的に多いようです。
新天地で新しい株を展開するためには、種は
移動に便利な形態をしていますが、一度根付い
た場所で勢力を拡大するには、気候の良い時期
に出来るだけ長くツルを伸ばし、葉をたくさん
つけて根をしっかり張る方が、時間を節約出来
るからなのかな?と推測しています。
種から発芽しても冬までに育つのは15㎝位が
精一杯ですから。
日に日に寒さが厳しくなっています。
忍冬(にんどう)という別名を持つスイカズラ
は、葉の形や質感を冬用に変化させて寒さに対
応しています。無理をせず、季節に合った過ご
し方を見習いたいものです。