淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

雑木林4

f:id:tantan_10:20210205134337j:plain

朝まで雪がちらついていましたが、晴れてきた

ので一番近い雑木林に行ってみました。

前日の雪質とは異なり水分の少ない軽い雪が

重い雪の上にサラリと積もっています。

誰もいない静かな木々の間を長靴でサクサクと

歩き回ります。

地面は白い雪で覆われていますが、雑木林の中

は日当たりが良く意外と寒くありません。

緩やかな斜面を登ったり下りたりしていると

新鮮な酸素が肺の中に入り込み、それが血液に

取り込まれて体中に行き渡るのを実感します。

雪には浄化作用があります。上空から降りて来

る途中で様々な空気中の不純物を吸着して地面

に落ちます。 天然の空気清浄機なのです。

雪の一生を擬人化して小さな物語にした、ポー

ル・ギャリコの「雪のひとひら」が好きです。

このような美しい物語を簡潔に、でも情感豊か

に書くことに憧れます。翻訳が、矢川澄子

あることもこの物語を輝かせています。

悩ましい存在である雪をこんなにも磨き上げた

言葉で表現出来たら、心もさぞかし浄化される

ことでしょう。 

 

tantan10.hatenablog.com