キリ(冬芽)
キリの花が咲くのはまだまだ先の話ですが、
今年もたくさんの冬芽がついているので花を
たくさん見れそうだなぁと今から楽しみにし
ています。
キリは、上品な紫色の釣鐘型の花がいくつか
固まって咲きます。古くから高貴な家の家紋
としても利用され、今は日本国政府の紋章と
して総理大臣が正式な記者会見をする時も背
景に使われているのを目にします。また、身
近なところでは500円硬貨の表面にも使わ
れています。
この辺りでは、5月中旬くらいが花の時期で
すが、花が咲く木はかなり高木に育っている
ため、うっかりしていると見逃していること
があります。歩いていて花柄が落ちているの
に気付いて、ああ、キリの花が咲き始めたの
だ!と気付くのです。
昔は、女の子が生まれるとキリの木を植えて
お嫁に行く時にそれでタンスを作って持たせ
る風習があったそうです。キリの木は生長が
早く、木材としても軽くて丈夫だったためで
しょう。
今は、暮らし方も変わり大きなタンスを持参
して結婚する人もほとんどいなくなりました
が、ホームセンターの木材売り場で見かける
桐材でも軽くてスベスベした木肌に触れる度
にキリっていい木だなぁと思います。