アセビ(花)
今年もお隣のアセビの花が咲き始めました。
花は、ドウダンツツジにそっくりですが、咲く
季節はだいぶ早めです。
この辺りでは植えているお宅が多く、ピンク色
の花が咲く園芸品種もよく見かけます。
アセビは、元々日本に自生している常緑低木で
かなり山奥でもたくさん自生している所がある
ようです。以前、テレビで登山道の両側にアセ
ビが、ずらっと茂っている山も見ました。
馬だけでなく草食哺乳動物は、食べるのを避け
るため山などではアセビだけが残ってしまう場
合があるそうです。また、逆に増えすぎたシカ
から山の植生を守るためにわざとアセビばかり
を植えたりもするようです。
日本の山でシカが増えすぎたのは、ニホンオオ
カミが絶滅したため、といわれています。シカ
を食料とする動物が、今の日本の自然界にはい
ないため、山の木々を食べ尽くしてしまうシカ
の食害は深刻です。土石流などを防ぐために、
木々を植林してもあっという間に丸坊主にされ
てしまうのです。
人間の都合でニホンオオカミを絶やしてしまっ
たために大きな代償を強いられている、だから
といってアセビばかりを植えてもまた別の問題
が発生するのでは?と思うのですが…
一度崩れたバランスを元に戻すのは並大抵のこ
とではありません。