ナガミヒナゲシ(花)
久しぶりにナガミヒナゲシの花を見ました。
都会では、車がビュンビュン走る道路の路肩
で群れをなして咲いているこの花も私の今住
む山では見かけません。
ところが、先日、山を下りて畑の多い場所を
歩いていると道端にナガミヒナゲシが、少し
だけ咲いていました。とうとうここまでやっ
て来たのだ、と思いました。
ナガミヒナゲシは、地中海原産のケシ科の植
物です。普通のヒナゲシの半分位の小さな花
を咲かせ、たくさんのオレンジ色の花が群れ
ている様子は摘んで帰りたいような可愛らし
さです。 しかし、その愛らしさと裏腹に爆発
的繁殖力を持ち、あっという間に日本中に広
まったのです。
ナガミヒナゲシのナガミは長細い実をつける
ところからきています。この実の中には1000
から2000粒の種が詰まっているそうです。そ
して、その細かい種が車のタイヤの溝につい
て各地にばら撒かれてしまうのです。都市部
の道路沿いに多いのはこのためです。
定されていません。しかし、花によって大事
にされるものとそうでないものがある、とい
うことにどこか釈然としないものを感じてし
まうのです。