フジバカマ(花)
昨年は暑さに負けて花が咲かなかった庭のフ
ジバカマが、今年は少し復活しました。
我が家のフジバカマは山野草店で購入した花
ですが、かつては日本中の至る所に自然に茂
っていたそうです。日当たりの良いやや湿っ
た河原の堤防や草地に自生する植物ですが、
河川の護岸工事が進んだため、今では自生種
が準絶滅危惧種に指定されています。庭に植
えると庭中に根を広げてしまうほど強いので
我が家では鉢植えにしていますが、あっとい
う間に鉢一杯になってしまいます。
フジバカマは、キク科のヒヨドリバナ属の多
年草です。花色が薄い藤色で花弁が袴のよう
なことからフジバカマと呼ばれるようになっ
たそうです。同属のヒヨドリバナがまだ自生
しているのを普通に見かけるのはフジバカマ
より乾燥した土地でも生きていけるためなの
かもしれません。
秋の七草のフィナーレを飾るフジバカマが、
これからも生き続けることが出来る環境が残
ることを願ってやみません。