マムシグサ(実)
初夏に奇妙な形の花を咲かせていたマムシグ
サがそろそろ実をつけているのでは?と思っ
て雑木林に行ってみました。
雑木林の周囲は、夏の間に茂った草で藪のよ
うになっていてマムシグサの所まで入って行
くのはなかなか大変でした。まだ霜が降りて
いないので藪は枯れておらず、草たちは青々
として立ち塞がっているのです。
草をかき分けようやくマムシグサの所に到達
するとやはり赤い実がなっています。もしか
して実らず腐ってしまったかも、と心配して
いましたが、さらに奥の方にも2株ほど実を
つけている個体が見えました。
この場所は、スギの木もたくさんあり夏でも
湿度が保たれているため、春から夏は山野草
が次々と咲く場所です。カタクリ、ニリンソ
ウ、エンレイソウ、センノウなどがひっそり
と咲いています。
草が生い茂って容易に人間が近づけないから
こそ、山野草は守られているのでしょう。
ある意味目立たないってことも生き残るため
に必要なことなのだ、と草花に教えられる場
所です。