ノハラアザミ(花)
晩秋になっても暖かい日が続くため、例年な
ら終わっているノハラアザミの花をまだあち
らこちらで見かけます。
傍らではすでに種になっている株があるのに
まだまだ咲きますよ、といった感じで咲き繋
いでいる花も多々あります。
秋も終わりが近づき植物の花を見ることは稀
になりました。山野で見られる花は、今、ノ
ギクとノハラアザミくらいです。両者ともキ
ク科の植物ですが、花の形はずいぶん異なり
ます。
キク科の植物は植物界で最も進化し、かつ最
も分化が進んだものだといわれています。そ
のため、中にはこれがキク科?と思われるよ
うなものもあったりします。
ノギクはキク科の典型的な形態を体現してい
る花ですが、ノハラアザミは針のような花弁
を密集させてキクの仲間とは別の形態が目立
ちます。アザミの最大の特徴であるトゲを持
つことも他のキク科の植物とは大きく異なる
点です。
野原でこの形の花を見れば、正確な名前はわ
からなくてもアザミだ!ということを見る人
にわからせることが出来るなんて、上手く言
えませんがすごいな~といつも思うのです。