淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

ツバキ(花)

f:id:tantan_10:20211202155809j:plain

朝の冷え込みが一層きつくなっています。

それでも早咲きのツバキが、ポツポツと咲い

ているのには感心させられます。

ツバキは、品種改良が盛んな樹木で今ではあ

りとあらゆる色と形の花があります。大きさ

も様々でおちょこのような小輪咲きから牡丹

のような大輪咲きまで本当に多種多様です。

毎冬、散歩の途中で見るこのツバキは、小輪

で白地に濃いピンク色の絞り模様が入る花で

す。模様が入る位置や分量は、同じ木でも一

輪ごとに違い1つとして同じ模様の花はあり

ません。緑色というより黒に近い葉は艶々と

光り、花を一層引き立てる効果があります。

ツバキの足元には、咲き終わった花がたくさ

ん落ちています。花びらが散るのではなく、

花ごとポロっと落ちてしまうこの姿は武士の

世界では首を切られた姿を連想するというこ

とで嫌われていたそうです。

でも、深々と冷えた冬の空気の中で静かに花

を開き続けているツバキの姿は、どこか孤高

の武士を私に連想させるのです。

 

tantan10.hatenablog.com