ゼラニウム(花)
ヒヤシンスに続いてゼラニウムの花が少しず
つ開き始めました。
霧吹きで水を与えると水滴が弾けて花びらで
キラキラ光る様子を見るのは、冬の間の楽し
みです。ゆっくり、ゆっくりやって来る春の
歩みのように花もゆっくり開いていきます。
ゼラニウムには独特の香りがあります。咲き
終わった花を摘んだり、枯れた茎を折る時に
その香りがツンと鼻先をかすめます。アロマ
オイルなどにも使われていますのでご存じの
方も多いと思います。
我が家のゼラニウムは、冬越し用に家に入れ
るのは基本的に1鉢です。春から夏にかけて
挿し木で増やすための元になる株です。他の
株は、軒下などなるべく霜の当たらない場所
に置いていますが、大半は冬の間に枯れてし
まいます。ゼラニウムの茎には水分が蓄えら
れていて、その水分が凍って死んでしまうの
です。可哀想ですが、置き場が限られるため
仕方ありません。
家に取り込まれた唯一のゼラニウムは、選ば
れし者です。来シーズンの親株となるために
大事にせっせと手入れされます。
春、ヤエザクラが終わって霜の降りる心配が
なくなるまで別名テンジクアオイは、深窓の
令嬢のごとく過ごすのです。