シロヤマブキ(実)
青空の下でシロヤマブキの実がピカピカと光
っています。
シロヤマブキは、この辺りではゴールデンウ
ィーク辺りに白い花が咲くバラ科の落葉低木
です。
同じ頃、濃い黄色の花が咲くヤマブキに花の
形や樹形は良く似ていますが、シロヤマブキ
は花びらが4枚で葉の付き方も左右対称につ
く対生です。一方、ヤマブキ(一重咲き)は
花びらが5枚あり、葉も左右交互につく互生
で簡単に見分けることが出来ます。
シロヤマブキは、野生のものは絶滅危惧種で
ほとんど見かけることはありません。その代
わり園芸品種が出回っており、コンパクトな
樹形のため人気のある花木です。
花が終わったシロヤマブキは、秋には落葉し
て目立たない存在となりますが、黒々とした
種だけはいつまでも枝の先端に残っているこ
とがあります。今の時期、マンリョウやピラ
カンサなどの赤い実は鳥たちに食べ尽くされ
ているのですが、黒い実は美味しくないので
しょうか?
黒い実というとヤブランの実も光沢のある美
しい実ですが、シロヤマブキの方がもう少し
粒が大きいです。黒真珠のようなシロヤマブ
キの種から真っ白な花が咲く、自然は何とも
思い切った取り合わせをするものです。