ヒュウガミズキ(花)
ずいぶん前から今にも咲きそうだったヒュウ
ガミズキの花でしたが、何度見に行っても弾
けそうな花芽に変化はありませんでした。
ところが生暖かい空気が運んで来た雨が降っ
た後、一斉に花は咲き出しました。
同じ水分でも冷たい雪や雨じゃダメなんだ、
そうそうこの雨だ!と言っているかのように
咲いています。
ヒュウガミズキの花は、小さな釣鐘型をして
います。薄い黄色の花は、早春の光を透過し
て繊細な枝ぶりと相俟って何とも風情のある
花だと思います。
1つの花芽から2,3輪の花を咲かせ、花の大
きさの割には雄しべの花粉が大きく目立つユ
ニークな形をしています。葉は、花が終わっ
てから展開するため小さな花が鈴なりのつい
た姿をじっくり楽しむことが出来ます。
ヒュウガミズキの咲き出した朝は、すでのそ
の日の最高気温を朝に記録して暖かな一日で
した。でも、午後から晴れ渡った空は、夜の
間に放射冷却現象を起こしました。一度咲き
出した花を引っ込めることは出来ないヒュウ
ガミズキの花は、これから長い期間咲き続け
ることになります。
何もかもが一斉に花開くように見える北国の
春は、今年は益々混戦模様になりそうです。