ヒルザキツキミソウ(花)
一日中雷とバケツをひっくり返したような雨
が断続的に続いた次の朝、生け垣の足元にヒ
ルザキツキミソウの花が開いていました。
久々にたっぷりと降った雨に満足そうに揺れ
ている花は、相変わらず細い茎には重たそう
に見えます。
我が家では特に熱心に世話をしているわけで
はなく、自然にこぼれ種で毎年数輪咲くだけ
ですが薄い4枚の花びらが風に揺れる様子は
なんともいえない風情があります。
ヒルザキツキミソウは、夕方から咲く黄色い
ツキミソウの仲間ですが昼間花が咲くことか
らこのような名前になったようです。黄色い
ツキミソウも花が終わって萎むと赤っぽくな
っているのをしばしば見かけるので元々赤い
花を咲かせる素質も持っているのでしょう。
ツキミソウの仲間は、荒地でも次々と繁殖す
るようにヒルザキツキミソウも野生化したも
のが河川敷などを一面ピンク色に染めている
所に出会うことがあります。以前住んでいた
近所の河原も晩春になると、この花に覆われ
ていた思い出があります。
朝露を花弁に載せてファインダー越しに見え
る花は、太陽に向かってニッコリ笑っている
ように感じられました。