エビラフジ(花)
田んぼのあぜ道は次々と草刈りが行われてい
ます。
やっと色々な草が生え揃い、そろそろあの花
が咲く頃だなぁと思って田んぼに下りて行く
とすっかりきれいになってしまった道を見た
時の衝撃。
行けども行けどもきれいに刈られた土手を横
目に見ながら歩いていると朝露を浴びて紫色
に輝いている花を見つけました。吸い寄せら
れるように近づいてみると以前、秋に咲いて
いたオオバクサフジにそっくりな花。
でも花はそっくりですが、葉の形が細長く先
端が尖っている点が違うなぁと思い、念のた
め葉の写真も撮ってネットや図鑑で帰ってか
ら調べました。
そもそもクサフジの仲間はそれぞれが大変良
く似ているので紛らわしいのですが、最後ま
で残ったナンテンハギとエビラフジの違いは
エビラフジが、ツル性とまではいかなくても
地面を這うように伸びている点が決め手でし
た。
植物に興味がない方からみたらどれも大差な
いように見えると思いますが、同じように見
える花でも咲く時期や形態の違い、生育して
いる環境の違いによる微妙な変化が観察の醍
醐味です。
この日は、ガッカリした気分で始まった朝で
したが帰りはもちろんルンルンでした。