ウツボグサ(花)
田んぼのあぜ道を歩いているとアメジストの
ようにキラキラ光るウツボグサの花が、咲い
ていました。
朝露に濡れた花はよく見るといつもより丈が
短く、周囲の草に埋もれています。どうした
ことか、と周囲を見回すとこの辺りは一度草
刈りが行われた場所だと気付きました。
この辺りのウツボグサは、通常の半分ほどの
丈になっています。花はしっかりといつもの
形を保って咲いていますが、少々ずんぐりむ
っくりした見栄えになってしまっています。
ウツボグサは、地下茎と種で殖えます。その
ためよく見ると花が列になって並んで咲いて
おり、地下でつながってファミリーを形成し
ていることがわかります。元々丈夫な植物な
ので日当たりの良い草地さえあればどんどん
増えますが、農家の方にとってはそれが困っ
たことなのでしょう。毎年容赦なく刈られて
しまいます。
こんなに丈夫なウツボグサですが、不思議と街
中ではほとんど目にしません。街中でも駐車場
や街路樹の根元に生えていてもおかしくないと
思うのですが…
朝露に濡れているウツボグサを見ていると街中
で足りないのはこの朝の瑞々しさなのでは?と
思い当たったのですが、違うかな?