ヒヨドリバナ(花)
秋の気配をいの一番に知らせてくれるのは、
ヒヨドリバナです。
秋の七草のフジバカマに大変良く似ており、
盛夏から少しずつ咲いているのを見ると本当
のフジバカマはヒヨドリバナのことだったの
ではないか?と疑ってしまうほど。それくら
い良く似ている花です。
の良い草原に多くの雑草と呼ばれる草たちに
混ざって咲いています。1m前後に伸びる茎
のてっぺんに細長い小さな花が数輪かたまっ
て咲き、遠くから見ると煙っているように見
えます。たまにフジバカマのように薄い紫色
を帯びている花もありますが、大半は白一色
の涼しげな花です。
雑草たちに混ざって咲くため夏の間に何度も
草刈りの巻き添えになっていますが、運良く
刈られずに生き残った場所では、たくさんの
花が群れて風に揺れていて心休まる風景を作
っています。
誰が植えたわけでもないのに古くから日本に
根差しているこの花が、フジバカマのように
絶滅危惧種にならないことを祈りながら今年
も夏の峠を越えたのを実感しています。