ヘクソカズラ(花)
鳥か何かに運ばれて来たヘクソカズラが、我
が家の庭の隅で大繁殖しています。
たいして広くもない庭には両親が気の向くま
まに植えた木や草が所狭しと植わっているの
に更にヘクソカズラまで生け垣にからみつい
ています。
何とも気の毒な名前がついたヘクソカズラの
花は、葉や茎を傷つけると悪臭を放つことか
らついた名前です。そっとして置けば可愛ら
しい花をつけ、夏の間生け垣を彩ってくれる
のですが問題はその旺盛な繁殖力です。可愛
い花は、晩秋になると金茶色の実をつけてそ
こから種がばら撒かれます。唯でさえ持て余
している庭木の手入れをこれ以上困難にしな
いためにも実が生る前に処分しなければ。
両親を病院へ連れて行くだけで半日は潰れて
しまい、移動時間も入れると1日が奪われま
す。病院での待ち時間が有効に使えれば良い
のですが、大抵はただひたすら待つのみ。酷
い時は座る場所さえない混雑。その他に日々
の名もなき家事が次から次へと現れます。
癒される目的で作った庭を見る余裕もなくな
りつつある親達。
どこからかやって来たヘクソカズラたちは、
この有様をどう見ているのでしょう。