ママコノシリヌグイ(花)
毎年ママコノシリヌグイの花が咲く場所は、
今年は夏の初めに草刈りされて花がとても少
ないです。
でも今年は見られないかもしれない、と思っ
ていたので出会えただけで幸せです。
花の塊は1㎝くらいで本当に小さなものです
が、先端のピンク色が徐々に薄れて付け根部
分でほぼ白色になっている様子が何とも絶妙
な変化で美しいと思います。
ママコノシリヌグイは、ツル性のため周囲の
植物にツルや葉にあるトゲを引っ掛けながら
成長していきます。このトゲがフックのよう
な役割をして少しでも日当たりの良い場所を
目指して伸びていくのです。
日本全土に生えるタデ科の植物ですが、少し
湿り気のある場所を好むため、山地で多く見
られるようです。
韓国では嫁の尻拭き草、中国では棘蓼と呼ば
れているそうでそれぞれお国柄が出た名前が
ついています。いずれもあまり良い印象を受
けない呼び名ばかりですが。。。
花が終わると黒い実をつけるところは麺類に
なるソバと同じで別名トゲソバと呼ばれるの
はこの点に注目したためでしょう。
標準名がトゲソバでママコノシリヌグイが別
名なら良かったのに、と毎年花を見るたびに
思います。