ツリバナ(実)
今年は、雑木林の林縁でツリバナの実を見か
けることの多い年です。
ツリバナは、ニシキギ科の落葉低木で秋にな
ると特徴的な実をつけます。花と実が枝から
長めの花柄(果柄)によってぶら下がるため
ツリバナという名前になりましたが、別名ツ
リバナマユミとも呼ばれます。
ツリバナとマユミは、同じニシキギ科の植物
でよく似ています。ただよく観察すれば、実
の色形が明らかに異なるので間違うことはあ
りません。
ツリバナはマユミよりも早く実が熟し、完熟
すると赤い外皮が5つに裂けて中から朱色の
種が現れます。日に日に色褪せていく秋の雑
木林の中でこの派手な実は、大変よく目立ち
ます。幹はそれほど太くならず、普段は雑木
林でもあまり存在感がない樹ですが、実をつ
ける時期だけは人目を引きます。
今年は雑木林のあちらでツリバナの実を見か
けるので豊作なのでしょう。高い場所にあっ
ても足元に赤い実が落ちていることも多く、
見上げるとアッ、ここにもあったのかと気づ
かされます。
年によって木々の実に豊作凶作があるのは仕
方ないことかもしれませんが、出来れば毎年
豊年満作であって欲しいと欲張りな私は思っ
ています。