ドングリ(実)
今年もドングリが色付く頃となりました。
この辺りのドングリは、ほとんどがナラや
コナラの実です。たまにクヌギの木もあり
ますが、クヌギはもっと大粒で特徴的な形
をしているのですぐの見分けがつきます。
私たちは、ブナ科の樹木の実の俗称として
一括りにドングリと呼んでいますが、実は
同じような形に見えてドングリの親木には
常緑樹と落葉樹があります。常緑樹でドン
グリを実らせる代表はカシの仲間です。以
前住んでいた南の地方ではシラカシの木が
多く、子供の頃はたくさん集めて遊んだも
のです。
落葉樹のドングリも常緑樹のドングリも形
や大きさに大差なくパッと見ただけでは私
には判別出来ません。親木はどちらもたく
さんの実をつけ、秋が深まると大量のドン
グリを落とすのです。
子供の頃、こんなにたくさんのドングリを
ばら撒いてはそこらじゅうドングリの木だ
らけになるのではないか、と思いました。
でも、そんな心配は無用なことが後でわか
りました。拾って帰ったドングリからはた
くさんの虫が湧いてゾッとしたからです。
ドングリは、多くの生き物たちの糧となり
消えていく運命にあるのです。