ニシキギ(実)
青空の下でニシキギの紅葉が、見事に映えて
います。
昨年はニシキギの実も不作でしたが今年はほ
ぼ例年通り。赤い実は葉の紅葉が始まってし
まうと目立たなくなりますが、落葉すると再
び存在感を示します。
ニシキギは、この辺りの雑木林ではよく見か
ける落葉低木です。枝の周りに翼と呼ばれる
薄く平たい板状の樹皮のようなものが出来る
のが特徴の木です。この形がカミソリのよう
に見えることから別名カミソリノキとも呼ば
れます。
ニシキギは背も低く、初夏の花も小さく緑色
なため普段は目立たない存在です。ところが
秋になって急激に気温が下がり始めると、日
当たりの良い場所にある木ほど早く赤く色付
き始めます。木の上から下へ赤から緑のグラ
デーションに彩られた姿は、芸術作品のよう
に人目をひく存在です。
朝晩の気温の差が激しくなり、今朝は屋根や
車のフロントガラスに薄っすらと霜が降りま
した。日中のほんの一瞬はポカポカと温かな
日差しを味わうことが出来ますが、午後にな
るとあっという間に冷たい空気に包まれてし
まいます。
真っ赤な季節は、間もなく荒涼とした冬がや
って来ることを知らせる合図でもあります。